犬猫さんには混合ワクチンの予防接種をお勧めしています
2023/10/06
健康長寿のために最も効果が高いのは予防医療です
身近なことほど丁寧に解説いたします。
ワクチンとは体が健康な状態の時に、あらかじめ特定の病気に対する免疫を獲得するために行っている注射のことです。
WSAVA(世界小動物獣医師会)というアメリカが中心になって運営されている学会から2007年に犬猫のワクチンに関する指針が出されており、2010年と2015年に改訂が行われています。以下はその内容を簡潔にしたものです。
コアワクチン (すべての動物に接種が推奨されているもの) |
ノンコアワクチン (地域の感染リスクによって接種を検討するもの) |
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犬 |
犬ジステンパーウイルス 犬アデノウイルス 犬パルボウイルス 狂犬病ウイルス |
パラインフルエンザウイルス レプトスピラ |
猫 |
猫汎白血球減少症ウイルス 猫カリシウイルス 猫ヘルペスウイルス |
生後6-8週齢で初回のワクチン接種を行い、その後16週齢以降まで2-4週間隔で接種を行うことをWSAVAは推奨しています。
ワクチンには副反応などのリスクもあるため不必要に接種するべきではなく、次年度以降は3年ごとの接種で十分である。というガイドラインを公表しています。
気になる方、詳しく見てみたい方は“WSAVA ワクチン”と検索してみてください。
https://wsava.org/wp-content/uploads/2020/01/WSAVA-vaccination-guidelines-2015-Japanese.pdf
ワクチンのようにすべての犬猫さんに推奨している治療ほど最新の情報をより深く理解して解説することが、犬猫のプロフェッショナルである臨床獣医師の責務であると私たちは考えております。気になることがございましたらお気軽にお尋ねください。大田区にあるBe犬猫病院は休診日なし、予約不要、救急の場合には夜間の時間外診療にも対応しております。