AIが猫さんの不調を発見?
2023/12/29
一緒に暮らしている猫さんが体の痛みを抱えていることが分かれば、解決してあげたいと思うのが人情だと思います。しかし現実問題として、言葉を話すことができない猫さんがどの程度の痛みを感じているのかを正確に把握することは非常に難しいです。今回はその痛みをAIが判定してくれるアプリがあるというものをご紹介いたします。
目次
猫さんの痛みとは?
まず猫さんが感じる痛みにはどんなものがあるのかという部分から解説いたします。基本的には私たちヒトが感じる痛みと同様の痛みを感じると思っていただけると分かりやすいと思います。生き物ですので体の調子には波があります。たまたま調子が悪い時に少し食べ過ぎてしまうと、胃がむかむかすることもあります。反対にいつもよりも体調が良くてねこじゃらし等の遊びに熱中してしまうと、筋肉痛になることもあります。一緒に住んでいるからこそ気がつくことができる些細な変化は、猫さんの体調を反映していることも少なくありません。そのちょっとした変化が猫さんにとって良いことなのか、嫌なことなのかを知っていただいたり、猫さんと一緒に遊びながら楽しくコミュニケーションをとるためのひとつのツールとしてご紹介いたします。
猫さんは痛みを隠す?
日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室の枝村一弥教授によると、飼い猫のおよそ70%は日常生活の中で何らかの痛みを感じているけれども飼い主さんが気付いていない状態にあるそうです。
その枝村教授が株式会社Carelogyとの共同開発をしたのが、今回ご紹介するアプリでCat Pain Detectorというものです。
https://cpd.carelogy-japan.com/
こちらのアプリはご家族の猫さんのお顔が写ったお写真をAIによって、痛みを感じている表情か否か判別するものです。正直なところAIによる判別の精度は分かりませんが、しっぽのあるご家族と久しぶりに会われる方や日頃からたくさんのお写真を撮り貯めていらっしゃる方は、アプリが猫さんと一緒に楽しい時間を過ごすためのアイテムになってくれます。
痛がっているかもしれない時はどうしたら良い?
AIの判定で痛みがあるとされたり、昔のお写真と見比べると何とも言えないけれども変な顔をしている気がするという場合はかかりつけの動物病院へご相談ください。「昔よりも爪研ぎが下手になった」、「昔ほどキャットタワーに登らなくなった」などの行動は痛みを抱えている可能性が高いです。動物病院ではレントゲンなどの検査によって痛みの原因をみつけたり、血液検査などによって病気はないという客観的な根拠を得られます。
大田区馬込にあるBe犬猫病院は犬猫さんのお困りごとをいつでも解決するために土日祝日も診察を行っておりますのでお気軽にお越しください。予約がなくても受付可能です。救急の場合には夜間や早朝などの時間外診療にも対応しております。