Be犬猫病院

犬猫さんの終活

犬猫さんの終活

2023/12/22

 犬猫さんと暮らしているといつかは必ずやってくるのがお別れです。犬猫さんの寿命は私たちヒトのそれよりも短いので、おうちに迎えた頃とあまり変わっていないように見えても実は年齢を重ねた身体の変化が生じています。いつかうちの子が虹の橋を渡る時にはどうしてあげたいか、普段は話さないことですがクリスマスやお正月というご家族が集まる節目をチャンスととらえてご家族で話し合ってみることも、犬猫さんとハッピーに暮らすために大切なことです。今回は犬猫さんのいのちを守り暮らしを支える動物病院としての観点をお伝えできれば幸いです。

目次

    まず犬猫さんの寿命って?

     犬猫さんの平均寿命は犬さんが14.76歳、猫さんが15.62歳です。(2022, 一般社団法人ペットフード協会調べ : https://petfood.or.jp/
     犬猫さんたちの年齢をヒトに換算すると、であったり、私たちヒトとは時間の感覚が違うかもしれない、というのはこの寿命を考慮して提唱されています。それぞれの犬猫さんによってまちまちなのはもちろんですが、平均的には概ね15歳で旅立つことになります。

    最期はどうなる?

     犬猫さんの寿命が伸び続けていることによって、いわゆる三大疾病も変化しています。ヒトではがん、心筋梗塞、脳梗塞であることがよく知られていますが、犬さんでは多い順にがん、心臓病、腎不全であり、猫さんでは腎不全、がん、心臓病となっています。(2022, 東京大学, 井上舞 他 : https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma/75/6/75_e128/_pdf/-char/ja )

     犬猫さんのどちらも、がん、腎臓病、心臓病が多く、これらの病気と戦ったり、時に共存しながら天寿をまっとうすることになります。これらの病気以外の場合でも、自力でトイレに行けなくなった、立ち上がれなくなったというように極端に運動量が減少したり、食が細くなっていった後に最期の時を迎えることが多いです。

    でも先のことでしょう?

     確かに最期の時を迎えるのはまだまだ先のことかもしれません。しかしいのちには必ず終わりがあり、犬猫さんのそれはヒトのそれよりも早くやってきてしまいます。そうなった時にどうしたいかを今から考えていただくことが日々の生活をより豊かにしてくれます。とにかく最後まで一緒にがんばる、延命はできなくても苦痛を感じないようにしてあげたい、慣れ親しんだおうちでご家族と過ごす時間を優先する、など時と場合によって変化もしますし、どれもが正解なのです。

     ヒトの医療では「本人の意思を尊重することが第一であるが、本人の意思を確認できない場合には本人の言動を常日頃から知っており推測できる人物と話し合いのうえ決定する」という指針が出されています。(2016, 公益社団法人全日本病院協会 :https://www.ajha.or.jp/voice/pdf/161122_1.pdf )犬猫さんに直接意思確認をすることはできないので、当院ではご家族の考える最善の治療に最期まで寄り添いたいと考えております。ご家族だけでは結論が出せない、皆さんはどうされているのかしら?等の疑問や不安もお聞かせください。すべての命に真摯に向き合い誠実にお答えいたします。

    今一緒にいるということが大切

     いつか来ることに不安ばかりを感じる必要はありません。私だったらこうかなあ?おれだったらこうしてほしいなあ、という会話のひとつのネタにしていただければ十分です。もしもの時に、大変な時にこそ動物病院がお手伝いいたします。普段はなるべく病院には行かずに済むように、今まで通りに楽しい毎日を過ごしてください。大田区馬込にあるBe犬猫病院はお困りごとをいつでも解決するために土日祝日も診察を受け付けております。夜間や早朝などの時間外診療にも救急対応しておりますので、しっぽのあるご家族のかかりつけ病院をお探しの方は1度お越しください。

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