Be犬猫病院

犬猫さんの眼科とは?

犬猫さんの眼科とは?

犬猫さんの眼科とは?

2024/01/12

 犬猫さんと一緒に暮らす中で、ふとした時に見せる仕草が気になることもあるかと思います。今回は特に、犬猫さんの眼に起こるトラブルに関してどんなものがあるのか?、どんな時は病気を疑うのか?というテーマでお伝えしたいと思います。眼は全身の中でも存在感があり、比較的チェックがしやすい部分なのでご自宅でも時々気にかけていただけると犬猫さんの病気を早期に発見できるかもしれません。

目次

    犬猫さんの眼はどうなっている?

     まず犬猫さんの眼の構造について簡単にお伝えしていきます。眼は球状をしていて、外から見える部分の表面を角膜といいます。角膜は透明でその奥には水晶体というレンズのようなものが入っています。レンズを通った光が眼球の一番奥にある網膜に届くことによって犬猫さんは視覚を感知しており、この構造は私たちヒトと同じです。眼の病気が疑われる時にはこれらのどこの部分が悪くなっているのかという検査を行って原因に対する適切な治療を進めていくことになります。

    目の病気にはどんなものがある?

     眼の病気にはいくつか種類がありますが、最も多いのは眼の表面である角膜に傷がついてしまうものです。眼をどこかにぶつけてしまったり、著しく乾燥したりすると眼の表面に傷ができて強い痛みを伴います。この病気が疑われる場合には傷の有無を確認する特殊な液を用いた検査を行います。

     気にされる方が多い有名な眼の病気のひとつに白内障という病気があります。これは眼の中にある水晶体というレンズが変性することによって起こります。放置すると視覚を失うだけではなく眼の中で炎症を起こして痛みの原因になります。この病気が疑われる場合には眼の中に光を当ててレンズの変性を確認する検査を行います。

     それ以外の有名な眼の病気のひとつに緑内障という病気があります。これは眼球の中を循環している体液の流れが悪くなることによって起こります。猫さんよりも犬さんに多く、眼を押し込まれるような痛みを伴います。この病気が疑われる場合には眼球のハリを数値で確認する検査を行います。

     いずれかの病気であった場合でも、その病気に適した目薬を点眼することによって治療をすることがほとんどです。

    眼の病気を見分けるサインはあるの?

     眼の病気にかかってしまった時には、眼をしょぼしょぼさせて気にするような仕草が著しく増えることが多いです。本人が前足で掻こうとしたり、床や壁に眼をこすりつけるような仕草が増えた時にはかかりつけの動物病院へご相談ください。そのほかには、白目の部分が赤くなった、涙の量が急に増えた、眼ヤニの量が急に増えたという症状も眼の病気では多くみられます。

     このような症状をみつけた時は眼を保護するためにエリザベスカラーを装着していただき、早めの受診をお勧めいたします。

    眼の病気にならないためにできることはあるの?

     細菌やウイルスによる感染症が眼の病気を引き起こす原因になることもあり、特に猫さんではこの傾向が強いです。ですから定期的な混合ワクチンの接種が眼の病気の発症、あるいは重篤化を防ぐためにも大きな意味を持っています。そのほかには、犬猫さんの顔の高さに机の角などがないように調節したり、クッションになるようなタオル等を設置することによって事故が起こりにくい環境整備も有効です。

     しかし最も重要なのはごはんやトイレ交換などの時にお顔を見てコミュニケーションを図ることです。小さな違和感が病気のサインである可能性もありますので、普段と違う様子をみつけた時にはかかりつけの動物病院へご相談ください。大田区にあるBe犬猫病院は馬込・山王地域の犬猫さんが健康に暮らせるように土日祝日も診察を受け付けております。予約がなくても構いませんのでお気軽にお越しください。

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