ダニがつくとどうなる?
2024/04/26
厳しい冬を乗り越えた野生の生き物たちは暖かい春を迎えると活動的になります。野生の生き物の中にはヒトや犬猫さんにとって悪い影響を及ぼす虫なども存在します。その中でも今回はダニに焦点を当ててご紹介していきます。
目次
ダニはどこにいる?
東京で普通に暮らしていてダニなんているの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ダニは意外と身近なところに潜んでいます。単にダニと言っても、ヒトや動物を刺して血を吸うものもいれば皮膚の角質に住み着くものもいて、いろいろな種類のダニがいます。私たちの最も身近にいるのはヒョウヒダニという種類のダニです。この種類のダニはベッドや絨毯に潜んでいることが多く、ヒトや動物を刺すことはありませんがハウスダストなどアレルギーの原因になることが多いです。その他にも、ダニの中で最もよく知られているのがマダニという種類のダニです。ダニという単語を聞いた時に多くの方がイメージされるのはこのマダニという種類です。ヒトや動物を刺して血を吸い、痒みを引き起こしたり病気を媒介したりします。近年ではSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という病気を媒介し、ヒトや動物にとって脅威が増しているという報告があります。(国立感染症研究所 https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html)マダニは公園のくさむらなどに潜んでいることが多く、東京都の調査でも年間を通して発見されています。(東京都 https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/kj_kankyo/madani/)
ダニがつくとどうなる?
ダニが動物につくと吸血を行うことによって痒み、熱感、痛みを引き起こします。さらに重要なのは多くの病気を媒介し、感染させることです。前述のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の他にも、頭痛などを引き起こすライム病や、発熱を引き起こす日本紅斑熱という病気なども媒介します。これらの病気は犬猫さんだけではなくヒトにも感染する人獣共通感染症と呼ばれており、最悪の場合は命に係わる重篤な症状を引き起こします。
ダニがつかないようにするには?
ヒトの場合は長袖の服を着ること、くさむらに入っていかないことが対策とされています。しかし犬猫さんの場合は身体を完全に覆う服を着せることも、寄り道をさせないように完全にコントロールすることも難しい場合がほとんどです。しかもヒトよりも体高が低く被毛が多い犬猫さんはダニにとってはヒトよりもくっつきやすいとされています。ですので、犬猫さんたちを病気から守るために月に1回の予防薬を続けていただくことをお勧めしております。
もしもダニがついてしまったら
もしもダニがついてしまった場合はかかりつけの動物病院にご相談ください。今ダニがついている訳ではないけれども、どんな薬を使ったら良いのか迷っている時など疑問点やご不明点がある時にもかかりつけの動物病院にご相談ください。大田区にあるBe犬猫病院は馬込・山王地域の犬猫さんが長く健康でいられるように日曜日や祝日も診察を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。