5月31日は世界禁煙デイ
2024/05/31
今日5月31日はWHO(世界保健機関)が制定している世界禁煙デイです。
昨今の日本では分煙が浸透し、副流煙を浴び続ける場面はほとんどなくなりました。ヒトでは副流煙が健康被害をもたらすことは広く一般に知られています。犬猫さんの場合も副流煙は好ましいものではありません。さらに、たばこに限らずアロマやお香なども同様に好ましくありません。副流煙が犬猫さんに及ぼす影響に関して簡単にまとめておりますのでお目通しいただけると幸いです。
目次
まず副流煙とは?
副流煙とは、火のついたたばこから直接立ち上る煙のことです。喫煙者がフィルター等を通して吸い込む煙を主流煙、喫煙者が吐き出した煙を呼出煙と呼びます。
ヒト医学において副流煙は、フィルター等を通していない分だけ健康被害が発生しやすいという報告があります。しかし獣医学領域においては、自らの意思でたばこを吸う犬猫さんがいないので喫煙に関する科学的な報告はなく、同様に主流煙と副流煙の違いによる健康被害に関しても情報はありません。
たばこの煙は悪いの?
犬猫さんの健康にたばこが悪い影響を与えるのか?という疑問に関しては、悪い影響を与えるというのが現在の主流の考え方です。副流煙(火のついたたばこから直接立ち上る煙)と呼出煙(喫煙者が吐き出した煙)が混ざった煙を環境たばこ煙といいます。この環境たばこ煙を日常的に吸い込んでいる犬猫さんは、吸い込んでいない犬猫さんに比べて発咳や流涙などの症状が出やすいとされています。
これらの発咳や流涙などの症状が出やすくなるのはたばこの煙だけではありません。ヒトにとってはリラックス効果のあるアロマやお香なども犬猫さんにとっては刺激物となるため注意が必要です。
犬猫さんのためにできること
犬猫さんにとって、たばこの煙やアロマの香りなどが鼻や喉に対する刺激物になります。これらの刺激が犬猫さんに及ばないようにすることが一緒に生活していくうえで必要です。例えばたばこを吸った後は換気を行うことや、アロマを焚く時には犬猫さんを別の部屋に移すことなどによってお互いにとって快適な暮らしを保つことができます。
また、誤食や火事を防ぐためにも犬猫さんが関与できない場所で保管をすること、使用後は速やかに片づけを行うことも重要です。
その他気になることはかかりつけの動物病院にご相談ください
普段部屋に置いているもの、食べているフードなどあまり気にしていなかったけれども犬猫さんにとってどうなのかしら?と思われたことがあればかかりつけの動物病院にお尋ねください。
大田区にあるBe犬猫病院は馬込・山王地域の飼い主さんと犬猫さんに安心していただけるように、日曜日や祝日も診察を受け付けております。まずは一度お気軽にお越しください。