殺処分ゼロを継続するために
2024/07/05
8年前の2016年に標榜された「7つのゼロ」という当時のスローガンに対する評価が様々な形で行われています。東京都によると、この中のひとつである愛玩動物の殺処分ゼロは2018年から2024年現在まで続いています。今回は都や動物病院が犬猫さんの殺処分をゼロにするために行っている活動の一部をご紹介いたします。
目次
殺処分とは?
多くの場合、公園や道路等公共の場で発見され保護された犬猫さんは動物愛護センターに移送されます。愛護センターで飼い主さんのお迎えを待つことになりますが、野良犬や野良猫で飼い主さんがいないケースもあります。飼い主さんが存在しない場合は愛護センターが里親さんを募集します。この時に愛護センターはヒトと一緒に暮らしていくために必要なトイレなどの最低限のルールを犬猫さんに教えておいてくれることが多いです。愛護センターが里親さんを探したけれども一定期間みつからないという時に行われるのが殺処分です。近年では動物愛護の観点や地域の状況を反映して、里親さんを探す期間を延ばしている自治体も多いです。
里親さんになるには?
多くの自治体では、愛護センターにいる犬猫さんの里親さんになるための条件を設けています。東京都の場合は世田谷区にある愛護センター「ワンニャンとうきょう」が保護している犬猫さんを公表していたり、里親講習会を実施したりしています。(ワンニャンとうきょうのホームページ https://wannyan.metro.tokyo.lg.jp/)ホームページには東京都と協力して譲渡会を行っている団体などの記載もございますので、里親さんになろうかと考えている方はご覧ください。
犬猫さんとの暮らしは楽しいことだけではありません
犬猫さんと一緒に暮らすことが私たちヒトの生活に良い影響を与えてくれることはたくさんあります。しかし一緒に暮らしていれば楽しいことや良いことだけではなく、お世話には多くの苦労が伴い病気にかかってしまう可能性もあります。犬猫さんとの暮らしの中で感じた不安や疑問に思ったことも動物病院にご相談ください。動物の専門家としてご協力いたします。今は犬猫と暮らしていなくて、今後里親になろうか迷っているというような場合でも問題ありません。動物病院は犬猫さんが元気に長く暮らせるように日々研鑽を積んでおりますので、安心して足を運んでいただけると幸いです。