Be犬猫病院

犬猫さんの眼科②(緑内障)

犬猫さんの眼科②(緑内障)

犬猫さんの眼科②(緑内障)

2024/07/19

 前回犬猫さんが目を開けられないでいたり、瞬きをたくさんしている時には目の病気かもしれない、といういう内容をお伝えしました。

 今回はそのような症状がみられた時に考えなければいけないもうひとつの可能性である緑内障についてお伝えいたします。緑内障はヒトの目にも起こり得る病気なので耳にしたことがある方は多いと思いますが、復習のようなつもりでお読みいただけると幸いです。

目次

    緑内障はどんな病気?

     正常な眼球の中では眼房水という体液が循環しています。新しい眼房水が常に作られて、古い眼房水は排出されていくことで目の状態は維持されています。

     緑内障とは、この眼房水の排出が滞ることによって眼球の中に水がたまっていってしまう病気です。眼球の中に水がたまっていくと痛みを伴うだけではなく、視神経を圧迫して視覚を喪失します。

    緑内障の症状は?

     流涙、白目の充血、食欲不振などの症状を呈します。前肢で目をこすろうとしたり、床や壁に顔をこすりつけるような仕草も多くみられます。初期段階で治療を開始することによって痛みを抑えて視覚を温存することができます。症状が進行してしまって視覚を失ってしまった場合でも、痛みはなくならないので治療が必要な病気です。

     生まれつき眼房水の排出が弱い体質である場合や、白内障が進行してしまったことによって眼房水の排出がしにくくなることが緑内障を引き起こす原因になります。

    緑内障になってしまったら?

     治療法は症状によって異なりますが、点眼薬か手術になる場合が多いです。点眼薬の場合は生涯に渡って続けることがほとんどです。手術の場合は術後およそ1週間は目を刺激しないように安静にすることもその後の経過に重要な意味があります。

     治療は目だけでなく全身の健康状態も関係しているので、それぞれの犬猫さんに合った方法を獣医師とよく相談して決めていくことになります。

    かかりつけの動物病院にご相談ください

     目を気にしている、涙が多い、等の症状がみられた場合にはかかりつけの動物病院にご相談ください。大田区にあるBe犬猫病院は馬込・山王地域の犬猫さんがいつでもお困りごとを解決できるように日曜日と祝日も診察を受け付けております。目の症状に限らず、気になることがございましたらお気軽にお越しください。

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