Be犬猫病院

犬猫さんは歯周病になりやすい

犬猫さんは歯周病になりやすい

犬猫さんは歯周病になりやすい

2024/09/06

 犬猫さんの健康長寿のために、日々の習慣として歯磨きを行うことは非常に大きな意味があります。食事などで毎日使っているおくちと歯は、食事と同様に身体に大きな影響を与えています。歯磨きをしたことがない場合はすぐには難しいかもしれませんが、練習によって何歳からでもできるようになります。

 犬猫さんの場合でも、「歯磨きをしないよりはした方が良いのだろうな」というお気持ちは皆さんお持ちのことと思います。そこで、今回は実際に歯磨きをすることによって何が良いのかについてお伝えしたいと思います。

目次

    歯磨きによる最大の利点は歯周病予防

     犬猫さんが歯磨きをすることによって得られる最大のメリットは歯周病の予防です。

     私たちヒトの場合は、歯磨きをしないことで起こる可能性が最も高い病気は虫歯です。しかし犬猫さんは歯磨きをしない場合にまず虫歯になるという可能性は低いです。これはヒトと犬猫さんの口腔環境の違いによるものですが、ヒトと比べると犬猫さんのおくちの中は虫歯菌が繁殖しにくい環境であることが分かっています。犬猫さんのおくちの中では虫歯菌が増えにくいのですが、だからと言って菌がいないという訳ではありません。虫歯菌が繁殖しにくい代わりに繁殖しやすいのが歯周病菌です。これはヒトの歯科でも有名なことなのでご存じの方も多いかと思いますが、歯を失う原因のほとんどは歯周病によるものです。犬猫さんはヒトよりも虫歯になりにくく歯周病になりやすいという環境であり、その歯周病を防ぐために最も効果が高いのが日々の歯磨きということです。

    歯磨きは腎臓病や心臓病の予防にもなる

     歯磨きによる直接的な効果は口腔内の環境清浄化、すなわち歯周病菌と虫歯菌の除去です。これによって歯周病と虫歯を防ぐことができますが、その効果は口腔内だけには留まりません。歯磨きをせずに口腔内に歯周病菌と虫歯菌が増えてしまっている状態が続くと、その増えてしまっている菌を食事と一緒に毎日摂取することになります。この歯周病菌と虫歯菌をたくさん摂取し続ける状態が続くと、食べ物を消化して栄養として吸収する胃腸にも負担が大きくなり下痢や嘔吐などの症状が顕れやすくなります。また、毎日たくさんの菌が体内に入ってくると全身を巡っている血液にもその影響が出たり、体内の老廃物を尿として排出する腎臓にも影響が出やすくなるということも分かっています。つまり、口腔環境の清浄化は心臓や腎臓の負担も軽減して病気になる危険性を低くすることができるのです。

    歯磨きは何歳からでもできるようになる

     「歯磨きをした方が良いのは分かっているけど、どうしてもさせてくれない・・・」とお悩みの方は少なくありません。歯磨きに限らず、今までしていなかったことが急にできるようになるということは少ないです。歯磨きの場合でも、初めてやる場合にできるようになりやすい方法がございますのでかかりつけの動物病院にご相談ください。一般的には〇〇という方法が有効ですがこの子の場合は△△という方法がより効果的です、という状況もありますのでおひとりで抱え込まずに専門家をうまく使うことによって犬猫さんが健康長寿でいられれば幸いです。適切な歯磨きの方法だけでなく、ガムやウェットシートなどの組み合わせ方についてもかかりつけの動物病院で疑問点を解消していただきたいと思います。

    かかりつけの動物病院にご相談ください

     歯磨きなどの日々の生活に寄り添ったこともかかりつけの動物病院にご相談ください。大田区にあるBe犬猫病院は馬込・山王地域の犬猫さんが健康長寿でいられるように日曜日と祝日も診察を受け付けております。小さいことでも疑問点がございましたらお気軽にお越しください。

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