Be犬猫病院

不妊手術のメリットとデメリットとは?

不妊手術のメリットとデメリットとは?

不妊手術のメリットとデメリットとは?

2024/02/09

 不妊手術はメスの犬猫さんが家族にいる場合、1度は考えたことがあると思います。しかし改めて考えてみると不妊手術を行うことは本当に必要なことでしょうか。手術を行うメリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。大切な家族である犬猫さんがほとんど100%直面する問題だからこそ、丁寧な説明をする義務があると私たちは考えています。

 結論から申し上げますと、不妊手術をした方が良いというのが私たちBe犬猫病院の考えです。その根拠となるメリットやデメリットに関することを今回はまとめているので、これらを踏まえて実際にうちの子はどうしようか?とご家族で話し合っていただくことによって犬猫さんとたくさんの良い時間を過ごすきっかけになれば幸いです。

目次

    まず不妊手術とは

     不妊手術とはメスの犬猫さんに対して広く行われている手術であり、安全に繁殖能力を喪失させるものです。オスの犬猫さんに対して行う手術は去勢手術などの別の呼び方で表現することが多いです。不妊手術は一般的に卵巣摘出または卵巣子宮摘出が多く、どちらの方法であっても不妊という目的を果たすことができます。この繁殖能力を失うということが最大のデメリットです。この子の遺伝的な特徴を持った仔犬仔猫さんたちがいたらいいのになあと思っても、1度取ってしまうと元に戻すことができません。もしかしたら仔犬仔猫を増やしたくなるかもしれない、と迷われている場合は不妊手術はしない方が良いでしょう。

    不妊手術のデメリット

     デメリットの話しが出たので、先にデメリットを検討していきます。前述のとおり最大のデメリットは繁殖能力がなくなることです。この部分に迷いがある間は不妊手術は行わない方が良いです。

     その他には肥満のリスクが上昇します。その要因のひとつとして、卵巣から放出されているいわゆる女性ホルモンのひとつにエストロゲンというホルモンがあります。このエストロゲンには食欲を抑制する作用があるので、エストロゲンの分泌が著しく低下することによって食欲が増進します。また、卵巣を除去すると生体に必要な消費カロリーがおよそ20%減少します。必要カロリーが減少するということは、同じ食生活を続けているとカロリーを過剰に摂取し続けることになるので肥満に直結します。

     さらに、不妊手術を行うことによって事故が発生するリスクが存在します。体の臓器を取り除く手術であるために、当然痛みを伴います。その痛みを限りなくゼロに近づけるために、麻酔や痛み止めなどの薬を使います。これらの薬剤が合わない体質でアレルギー反応を起こしてしまったり、手術の傷口を舐めてしまってばい菌が繁殖してしまう場合もあります。

    不妊手術のメリット

     ここまで挙げてきたデメリットとは反対に、不妊手術を行うことによって得られるメリットというのも存在します。

     ひとつは病気になる可能性を減らすことができます。不妊手術を行っていない未不妊のメスと比べて子宮蓄膿症の発症率を0.1%に、乳腺腫瘍の発生率を0.05%(初回発情以前に不妊手術を行った場合)に下げることができます。発症率には影響しない病気でも、糖尿病や副腎皮質機能亢進症のようなホルモンの病気はコントロールがしやすくなります。

     その他には、ヒトで起こるPMS(月経前症候群)のような発情周期に関連した問題行動が不妊手術によって改善されやすくなります。特に猫さんでは尿マーキングや放浪、鳴き声が90%以上の割合で改善されます。これらのことは私たちヒトと一緒に暮らしてもらううえで、ルールを覚えやすくなったり日常的な不快感を感じにくくなるなどプラスに働きます。

    最終的な決断はそれぞれのご家族で

     上述したようなデメリットとメリットを勘案して、うちの子に不妊手術をする方が良いのか、あるいはしない方が良いのかとご家族で考えていただくことが犬猫さんとハッピーな関係を構築する助けになります。

     大田区にあるBe犬猫病院は馬込・山王地域の犬猫さんが健康に長生きできるように、日曜日や祝祭日も休診日なしで診療を受け付けております。不妊手術に関して詳しく聞きたい、○○という話しを聞いたことがある、などのご質問がございましたらお気軽にお越しください。

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