Be犬猫病院

心は目に見える?

心は目に見える?

2024/04/05

 新年度を迎え、進級進学や異動など環境が変わる方も多い季節です。よく食べよく眠りご自身の体調を第一にお過ごしください。

 私たちヒトからすると、学校や会社もなく眠い時に寝るような犬猫さんはストレスフリーな生活をしているように思えます。しかし犬猫さんには犬猫さんなりの人生(犬猫生?)の苦悩があるようです。その苦悩が体調の変化として顕れやすいのが4月です。特に前述のようにご家族の環境が大きく変わると、犬猫さんもご家族の変化を心配し過ぎてしまうことがあります。今回は犬猫さんのこころについてご紹介していきます。

目次

    犬猫さんに心はあるのか

     犬猫さんに限らず私たちの身近なものに関して心はあるのか?という研究は古今東西で行われ続けています。こころがあるのか?という問題に対しての回答はできませんが、身体的、構造的、物質的な異常は無いはずなのに症状があるという状態は存在します。これらの症状を総称して心因性疾患と呼んでいます。ヒトの医学においても精神に端を発する病気というのは解明されていない部分が多く、ヒトの言葉を話すことができない犬猫さんでも同様に解明されていない部分が多く残っているというのが現状です。

    どのように診断するの?

     まずは顕れている症状に対しての原因を探っていきます。皮膚炎が起こっているのであれば皮膚検査を、血尿が出ているのであれば尿検査を行います。複数の検査を行い、ばい菌の異常増殖やホルモンバランスの乱れなどが認められない場合に心因性疾患の診断がつく場合が多いです。例えば、吠えることのように犬猫さんが野生で暮らしていたころは当たり前だった行動でもヒトと共に暮らす現代社会では問題行動として認識される行動を突然するようになった場合は認知機能の衰えが原因であることも少なくありません。

     「痛いと言わない≠痛くない」ということはよくご存じのことと思います。ヒトの言葉を話すことができない犬猫さんは鳴いたり舐めたりうずくまったりすることはあっても痛いということはありません。さらに、野生の世界では弱っていることを知られることは敵に狙われることに直結するために、犬猫さんは痛みを隠す傾向にあります。普段と比べてごはんを食べるスピードが遅い、いつもは行ってらっしゃいとお見送りに来てくれるのに来ない、等のちょっとしたことが後から思い返してみれば病気の初期段階だったということもあります。気になることがございましたらかかりつけの動物病院にご相談ください。

    もしも心因性疾患だったら?

     心因性疾患の診断がついた場合や、心因性疾患が強く疑われる場合の第一選択は生活環境の改善である場合が多いです。窓の外が怖いのであればカーテンをしたり、生活リズムが一定でないのであれば犬猫さん専用のお部屋をつくったりしてなるべくお互いが快適に過ごせるような方法を取るようにしていただくことが多いです。どんな方法が良いのかは本当にそれぞれの犬猫さんにとってばらばらなのでかかりつけの動物病院とよくご相談していただければと思います。

     大田区にあるBe犬猫病院では、馬込・山王地域のご家族が犬猫さんと長く快適に暮らしていけるように診療を行っております。予約がなくても診察いたします。日曜日や祝祭日でもお気軽にお越しください。

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