Be犬猫病院

犬猫さんの血液検査でわかること

犬猫さんの血液検査でわかること

犬猫さんの血液検査でわかること

2024/06/09

 私たちヒトと同じように犬猫さんたちも歳をとります。歳をとると若い頃は気にならなかったあちこちの不調を感じることが増えてきますが、犬猫さんたちは身体の不調を言葉で伝えることができません。ちょっとした変化を客観的な数字としてチェックするのが定期的な健康診断の目的です。病気や不調を早期に発見することができれば、身体的にも経済的にも負担が小さくなります。今回は健康診断の中でも測定される頻度が高い血液検査に関する概要と、血液検査だけでは分からないことなどを簡単にお伝えします。うちの子の場合は、ということを思い浮かべながらお読みいただいて、質問したいことやもっと詳しく知りたいことなどをかかりつけの動物病院にご相談いただけると健康診断の価値が2倍にも3倍にもなると思います。

目次

    血液検査とは?

     血液検査では、全身を巡っている血液の成分を調べることによって身体の状態を見える化します。血液の中には赤い色の元になっていて全身に酸素を運ぶ役割を果たしている赤血球などの細胞がたくさん含まれています。これらの細胞を血球成分と呼んでおり、全身状態をおおまかに把握することができます。さらに血液の主体である水分の中には栄養素や老廃物などの様々な物質が溶け込んでいます。これらの物質の中から代表的な成分を測定したものを生化学検査と呼んでおり、“腎臓が良くない”、“コレステロールが高すぎる”等の身体のどの臓器がどのような状態かということを明確にすることができます。

      血液検査を行うことによって、言葉で不調を伝えることができない犬猫さんの身体の状態を知ることができ、病気の早期発見につながります。病気を初期段階で発見することができれば、身体に負担の少ない方法で病気を治すことができる可能性が高まります。

    血液検査では分からないことは何?

     血液検査だけでは分からないことが多いのはがんや心臓病などです。一部のがんは血液検査で分かることもありますが、多くの場合は血液検査に加えて超音波検査などの検査を組み合わせることによって病気を特定していくことになります。

     他には、血液検査が必要だけれども普通の健康診断では測定しないような項目もあります。猫さんに多い甲状腺の病気や犬さんに多い副腎の病気はホルモンと呼ばれる物質が関係しており、ホルモンは通常の健康診断では測定しないことが多いです。ただし、これらの病気が隠れている場合は通常の血液検査で測定される項目にも影響を及ぼしたり、特有の症状が顕れるので健康診断で判明する場合も少なくありません。

     血液検査の数値だけをみるのではなく、犬猫さんのお顔をみせてもらって、おうちで過ごしている時の仕草を飼い主さんに教えていただくことによって、言葉を話せない犬猫さんの健康を飼い主さんと一緒に守っていきたいと動物病院は考えております。

    健康診断で血液検査は必須?

     ご存じの通り血液にはたくさんの情報が含まれています。ですから血液検査が有用である場面は非常に多いです。しかし、すべての犬猫さんにとってどんな状況でも絶対に必要という訳ではありません。

     血液検査の数値だけをみるのではなく、犬猫さんのお顔をみせてもらって、おうちで過ごしている時の仕草を飼い主さんに教えていただくことによって、言葉を話せない犬猫さんの健康を飼い主さんと一緒に守っていきたいと動物病院は考えております。

     大切な同居人の健康長寿のために動物病院をご利用いただきたいと思っておりますので、血液検査を実施する場面や測定項目に関しても少しでも気になることはとことんお尋ねください。大田区にあるBe犬猫病院は馬込・山王地域の飼い主さんがいつでも疑問を解消できるように日曜日と祝日も診察を受け付けておりますので、お気軽にお越しください。

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